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鉄路の彼方へ

鉄路の彼方へ

盛夏の旅路〈2〉

前の季節  大暑 立秋の頃  次の季節



ステンドグラスのある駅
ステンドグラスのある駅 《平成29年7月下旬》
南海電気鉄道:諏訪ノ森駅

南海電鉄には開業当初の
洋館風駅舎が多数現役
ステンドグラスが待合を彩る
諏訪ノ森駅は残念ながら
高架化工事でカウントダウンへ 〜



ステンドグラスのある駅
ステンドグラスのある駅 《平成29年7月下旬》
南海電気鉄道:高師浜駅

〜 二駅先の羽衣駅で
支線に乗り換えまた二駅
終点の高師浜駅のモチーフは
目の前に広がっていた浜辺の先の
波間を舞飛ぶ海鳥たち 〜



ステンドグラスのある駅
ステンドグラスのある駅 《平成29年7月下旬》
南海電気鉄道:蛸地蔵駅

〜 本線に戻って岸和田へ
蛸地蔵駅は珍しく二面配置
方や赤系 方や青系
駅名由来の蛸地蔵伝説を描いた
天正十二年の岸和田合戦物語



蛸地蔵駅
蛸地蔵駅 《平成29年7月下旬》
南海電気鉄道:蛸地蔵駅

三・四世代前までの日本人は
この無味乾燥な近代社会を
何とつまらぬ世の中になったかと
嘆き悲しんでいるのだろう
効率や規格偏重で消えゆく魅力・・・



紀ノ川橋梁
紀ノ川橋梁 《平成29年7月下旬》
南海電気鉄道:紀ノ川〜和歌山市

紀の川河口に並んで架かる
赤茶色の古風な長大鉄道橋
アメリカンブリッジのプラットトラス
煉瓦積みの橋脚や鋼材組の架線柱
近代化遺産を染める黄昏時

季節の一枚 ページ



高野道
高野道 《平成29年7月下旬》
南海電気鉄道:高野下

色々な魅力の南海電車
その筆頭は高野線の
橋本以南の山岳区間
高野山への参詣鉄道は
それ自体も楽しめる観光路線



高野道
高野道 《平成29年7月下旬》
南海電気鉄道:高野下

そもそもが人口希薄で
地域住民の利用は稀
けれども駅は集落の宝
林鉄跡の道路脇も彩り添えて
こうや花鉄道を盛り上げる



高野道
高野道 《平成29年7月下旬》
南海電気鉄道:高野下〜下古沢

九度山駅から先 極楽橋駅への沿線は
平地ははっきり言ってほぼ皆無
集落は斜面にへばりつくように点在
谷を見下ろす中腹が一等地
並んだ地蔵が旅人を見守る



中古沢橋梁
中古沢橋梁 《平成29年7月下旬》
南海電気鉄道:下古沢〜上古沢

専門的にはトレッスル橋と言うらしい
有名なのは山陰本線の旧余部橋梁
橋脚も鉄骨のトラス組なのが特徴です
この中古沢橋梁は沢がせせらぐ森の只中
50‰の坂を汽車はゆっくりと通過



鉄鋼輸入の時代
鉄鋼輸入の時代 《平成29年7月下旬》
南海電気鉄道:紀伊神谷

H-WENDEL 1927
フランスからの舶来品
開業当時の古レールが
敷地の門柱として生き永らえた
日本の歴史を語る生き証人として



東海道の路面電車
東海道の路面電車 《平成28年7月下旬》
豊橋鉄道:札木

豊橋は東海道吉田の宿場町
城下町だったこともあり
街道は街中でくねくねと回り道
空襲被害と国民性で風情は残らず
説明されなきゃ只の道・・・



飯田線ホーム
飯田線ホーム 《平成28年7月下旬》
東海道新幹線・東海道本線・飯田線 及び 名古屋鉄道:豊橋駅

小さい頃から鉄道が好きで
街への買い物の「お供」は嬉しい小旅行
雪を被ったEF58の荷物列車や構内を行き交う郵便運搬車
二俣線ホームからはき出される通勤通学客
広々とした改札や夜行列車も今ではすべて思い出話



ちゃんとついてくるだに!
ちゃんとついてくるだに! 《平成28年7月下旬》
東海道本線:豊橋〜西小坂井
飯田線:豊橋〜船町
及び
名古屋鉄道:豊橋〜伊奈


ちゃんとついてくるだに!

こんなところ通るの・・・
かあさんちょっと待ってったら〜!



卒園の証
卒園の証 《平成28年7月下旬》
日本車両製造専用線(旧西豊川支線:豊川〜西豊川)

成り行きで実に久しぶりに豊川市街を散策
すると専用線の築堤脇に鉄ちゃん発見!
視線の先には旅立つピカピカの配送列車
貴重な瞬景を撮り逃したけれど
わたしゃこういう風景が好きだ



巣立ちの促し
巣立ちの促し 《平成28年7月下旬》
飯田線:野田城駅

木造駅舎残る野田城駅は
軒にも天井にも無数の巣
青空の下の駅前の電線は
大きく育った子供たちで
日に日に生徒の増える燕の学校

季節の一枚 ページ



緑の森のパノラマカ―
緑の森のパノラマカ― 《平成25年8月上旬》
飯田線:湯谷温泉〜三河槇原

県内では普通に見かけた
パノラマカ―の踏切警告
その存在さえも忘れていたが
思わぬ再会に童心へ帰る
森とともに生き続けるんだ



夏の丈比べ
夏の丈比べ 《平成25年8月上旬》
飯田線:本長篠〜三河大野

普段は気にも留めない空間にも
ゆったりと時間を旅してみれば
見えてくるものがある・・・
澄んだ空に流れる夏雲
あの空目指して夏の丈比べ



森へ還る時
森へ還る時 《平成25年8月上旬》
田口鉄道:三河大草駅跡

短いトンネルを抜けると
鬱蒼と緑茂る隔絶の空間
その只中に眠る地域の足跡
夢や希望を見つめた場所も
今は森に還る時を待つ



思い出に変わるまで
思い出に変わるまで 《平成29年8月上旬》
河西橋(南海電気鉄道:紀ノ川橋梁跡)

初めて出会ったその時から
曰く有り気なその風貌
これは鉄路跡に違いない
帰宅後調べたその正体は
しかし間もなくお別れという



多奈川線 夏
多奈川線 夏 《平成29年8月上旬》
南海電気鉄道:深日町

先の大戦中の昭和初期
開通した多奈川線は案外レトロ
煉瓦の時代は過ぎたけれど
建材をセメントに取り換えて
まだまだ構造は黎明期のまま



昔日去来
昔日去来 《平成29年8月上旬》
南海電気鉄道:深日港駅

寒村だったこの地に港が出来て
淡路との航路が開設されると
難波からの直通急行も行き来して
大いに賑わった深日港駅の歴史
数年ぶりのフェリー復活に昔日去来



夏色の路地を抜け
夏色の路地を抜け 《平成29年8月上旬》
南海電気鉄道:二里ヶ浜〜磯ノ浦

暑い暑い夏の日差し
広い通りのないこの地域は
休暇も始まり表はカオス
海水浴場へ続く裏路地は
渋滞知らずの住民道路



失いかけたおおらかさ
失いかけたおおらかさ 《平成29年8月上旬》
南海電気鉄道:紀ノ川〜和歌山市
及び
紀勢本線:紀和〜和歌山市

何故か線路際でよく見かける
多分物干しには一等地
堂々と公道を占有して
誰も文句など言わない時代
これもやがて消え行く風景か



緑の県営線
緑の県営線 《平成29年8月上旬》
南海電気鉄道:和歌山市〜和歌山港

何時の頃からこうなのだろう
古き良き時代の鉄道そのもの
連絡船に合わせたのんびりダイヤ
例年になく不安定な季節と合間り
緑の絨毯をなんばからの特急電車



和歌山港線
和歌山港線 《平成29年7月下旬》
南海電気鉄道:和歌山市〜和歌山港

机上の知識では和歌山港線は南海本線と
一体の幹線鉄道だと思い込んでいた
水軒駅への末端区間の廃止は知っていたけれど
近年の変化も含め知らないことも多すぎた
思い描いていたものとは違う魅力 まだ残る



緑の県営線
緑の県営線 《平成29年8月上旬》
南海電気鉄道:築港町駅跡(和歌山市〜和歌山港)

南海和歌山港線は正確には
県が敷設管理している線路
以前はこの緑の空き地に駅があった
十分利益を上げられる立地のようだが
そこはお役所仕事で残念な現実



鉄道連絡船
鉄道連絡船 《平成29年7月下旬》
南海電気鉄道:和歌山港駅

鉄道と鉄道とを結ぶ連絡船
若かりし日の青函航路の思い出
出航の風情は旅そのもの
徳島方はバスになってしまったけれど
あの頃の情景の欠片見つけた



水飲み台
水飲み台 《平成29年8月上旬》
南海電気鉄道:和歌山港駅

和歌山港駅のプラットホーム
昭和の欠片はこんなところにも
コンビニなんて言葉もなかった
お金を出して水を買うなんて
とんでもないと感じていたあの頃



哀愁の連絡通路
哀愁の連絡通路 《平成29年8月上旬》
南海電気鉄道:和歌山港

鉄道黎明期の港湾駅ならば
埠頭に横付けで楽々乗り換え
そんな時代は知らないけれど
長い連絡通路は返って独特の風情
一歩一歩 高鳴る旅情のプロローグ



四国連絡ノスタルジー
四国連絡ノスタルジー 《平成29年8月上旬》
南海電気鉄道:和歌山港駅

フェリー航路に合わせてダイヤを組まれた
和歌山港線は明石海峡大橋の開通によって
客足は打撃を被り列車も削減
「みなみ」からの直通便もすっかり減って
徳島への最短ルートはノスタルジー



雨上がりの終着駅
雨上がりの終着駅 《平成26年8月上旬》
長良川鉄道:北濃駅

明け方まで降り続いた夏の雨が
ようやく去って流れる雲
つながるはずの線路は赤錆び
枕木は徐々に大地に還る
緑謳歌 終着駅



郡上踊り
郡上踊り 《平成26年8月上旬》
長良川鉄道:郡上八幡駅

あいにくのお天気の駅前は
徐々に熱気で盛り上がり
さあこれからという時に
ついに雨は本降りに
それでも踊る郡上の夏



また来年も
また来年も 《平成26年8月上旬》
長良川鉄道:郡上八幡駅

一夜限りの駅前踊り
踊り切った充足感で
熱気溢れる待合室
別れの汽笛は余韻を乗せて
手を振る笑顔でまた来年



ランプ小屋
ランプ小屋 《平成27年8月上旬》
えちごトキめき鉄道:市振駅

世界の鉄道の創成期
汽車の照明はガス灯だった
日本の黎明時代には石油ランプに
そんな名残のレンガ小屋と
予期せぬ出会いがたまにある



七夕祭り
七夕祭り 《平成26年8月上旬》
万葉線:高岡駅〜末広町

毎年訪れたいと願っていても
結果数年ぶりの七夕祭り
お気に入りの場所から眺めてみても
どこか寂しい赤提灯
また来年と望み託した笹飾り



不本意な共存
不本意な共存 《平成26年8月上旬》
万葉線:越ノ潟駅

元を正せば陸続き
港の整備で切り離された
両岸は渡し船で結ばれた
政治はここに巨大橋を架け
結果は鉄路も船も残された



第十組の恒例行事

第十組の恒例行事

第十組の恒例行事

第十組の恒例行事

第十組の恒例行事
第十組の恒例行事 《平成30年8月上旬》
近畿日本鉄道:益生〜桑名
及び
関西本線:桑名〜朝日

“日本一やかましい祭り”桑名の石取祭
その花形・豪華絢爛な祭車も第十組は
地形上踏切を渡るのが地域の風物詩
JR・近鉄並走の此処は所謂“開かずの踏切”
列車密度の低下を狙って「目指せ“春日さん”!」



石取祭
石取祭 《平成30年8月上旬》
近畿日本鉄道:益生〜桑名
及び
関西本線:桑名〜朝日

炎天下の石取祭本楽整列
暫し一息つける帰り道
伝統引き継ぐ衣装に小道具
ちょっぴり粋な祭り衆は
囚われる事のない御洒落感覚



北勢線
北勢線 《平成30年8月上旬》
三岐鉄道:西桑名〜馬道

よくよく観察すれば結構狭い
1067mmよりも更に極狭
それでも軌間の三倍もある車体で
すこぶる快速のJR在来線よりも
見た目は案外安定感のある組み合わせ



見ざる 聞かざる 車両通るべからず
見ざる 聞かざる 車両通るべからず 《平成30年8月上旬》
三岐鉄道:馬道

三猿見守る参道入り口の踏切道
長い石段続く山域側にも規制標識
此方側からは自転車だって到達不能
法規運用上はそれでも外せない
融通利かぬのが虚しきお役所仕事



電源開発の歴史
電源開発の歴史 《平成28年8月上旬》
飯田線:門島〜唐笠

富国強兵から高度成長
天竜川は電源開発の歴史
泰阜ダムの導水施設
どちらが先か知らないけれど
飯田線はちょっぴり肩身が狭い



田本駅
田本駅 《平成28年8月上旬》
飯田線:田本駅

いわゆる秘境駅ブームによって
地域からも見放されていたこの駅は
打って変わって村の観光特使
特別宣伝しなくても
毎日ちらほら訪問客



花祭案山子
花祭案山子 《平成28年8月上旬》
飯田線:上市場〜浦川

現在の行政区割りは別だけれど
三・遠・南信は混然一体
お互いの結びつきは結構強い
奥三河に残る奇祭「花祭」
遠州の地にもありました



標高差200m
標高差200m 《平成28年8月上旬》
飯田線:相月

狭い谷底にある相月駅の遥か頭上
昔の塩の道のそのまた上に
明るく開けた横吹の集落
現住最上屋の老夫婦と
日永語らうは至福の時間

名山の旅 付録ページ 竜頭山



職人仕事
職人仕事 《平成28年8月中旬》
飯田線:上市場〜浦川

昭和の中頃までだろうか
日本人も持ち合わせていた
美に対する研ぎ澄まされた感覚
経済性ばかりを追求する
現在はすっかり失われた公共美



迎え火 送り火
迎え火 送り火 《平成28年8月中旬》
飯田線:上市場〜浦川

地域に古来脈々伝わる
季節季節の年中行事
故人は個人の心の中にあって
形式的な風習には無関心だけれど
こういう“風景”も良いものですね



夏ノ午后
夏ノ午后 《平成30年8月中旬》
衣浦臨海鉄道:東浦〜碧南市

しぼむばかリの鉄道貨物網にあって
当路線唯一の頼みの綱は発電関連の
長期契約が見込まれている安定輸送
不確実な夏の午後同様一抹の不安も
目下は盆暮れ正月も確実な優等生

季節の一枚 ページ



石仏のオーケストラ
石仏のオーケストラ 《平成25年8月中旬》
アルピコ交通:新村〜三溝

街道の喧騒隔てた境内に
一糸乱れず並ぶ石仏
踏切の合図に辺りは静まり
車輪が刻むは四拍子
ソリストたちが高らかに歌う



盛夏の旅路〈2〉

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